徳利を掃除する

横浜に住んでいたころは冬はおでんと熱燗が定番だったのですが、久々に徳利を発掘したら内部が汚れていてそのままでは使えなくなっていました。ご存じに通り、徳利は口が異様に狭いため台所用の瓶掃除用のブラシは入りません。試験管用のブラシが必要ですが手元にありません。

今まではどうやって燗をつけていたのかというと、同じ陶器つながりで白い陶器のティーポット(ちょっと気の利いた喫茶店出てくるやつ)を使っていました(普段紅茶を入れるときはガラスのジャンピングティーポットを使っているので役目がなかったのです)。気分は全く出ませんな(笑)。ただ、口が広いので清掃は楽で、外装が厚いうえにティーコージーをかぶせられるのでちびちび飲んでも冷め辛いのが便利なのですよ。まじで雰囲気はぶっ壊れますけどね。

発掘した徳利を何とか掃除しようとしたのですがダメです。ここで出てくるのが生活の知恵。汚れた瓶は卵の殻を入れて振り混ぜると良いのです。乾燥した卵の殻がなかったので生乾きの殻を砕いて入れてみます。入りづらいですがとりあえず押し込みました。頑張って振り混ぜると中の汚れは落ちました。ところが今度は殻が出てきません。生乾きで薄皮を除いていないため、これで殻同士がくっつきあっているのです。菜箸を後ろから押しこんで丹念に殻を砕き。ついでにさらに水を入れて振り混ぜます。無事に殻の排出は成功して徳利の中も窓辺で外の光に透かして見る範囲では白くなりました。

最後に水を入れて酸素系の漂白剤を入れて燗付します。内側から洗浄を完了して徳利の再生は完了。卵の殻凄いぜ。1個分はよく乾燥させて保存しておくかな。水を入れた鍋で水から茹でて煮沸消毒もしてしまいます。徳利を寝かしてすっぽり収めてお湯が沸かせるウォッグパンも便利だぜ。寸胴は小型でも容量がでかいので燃料代がもったいないのです。幅があるので最大火力でも脇から熱が逃げずに短期間でお湯が沸くという利点もあります。