鍛え上げた陶器は水だけで煮物の香りがする

というわけで最近ツインバードのスロークッカーで大根を煮まくっていました。

やすまるだしを使ったり、出汁昆布で出汁をひいてみたり。ピーラーで大根の皮を剥き輪切りにして水から15分煮て1時間冷まして、スロークッカーで数時間煮込みます。どのお出汁でもおいしくいただけます。

で、最近陶器の内鍋と外側のヒーターの間に焦げが付くのでおかしいなぁと思っていたら、よーく見ると内鍋の外周の水平方向に複数の細かいヒビが入り、そこからお出汁が漏れて焦げているようなのです。大根1本を丸ごと煮て数日間温めながら食い続ける生活をしているのですが、実は陶器の内鍋は料理を残さずすぐに出せと書いてあったのです。つまり、教えを守らず大量のお出汁を数日間ためっぱなしにしていたため、陶器がダメになったようなのです。

試しに水だけ入れて弱で加熱して数時間ほどでお部屋に大根の煮物の良い香りが広がりました。美味しんぼのすっぽん鍋の回のようです。有効成分が染み出して焦げはじめています。釉の隙間から本体に大根の煮物の出汁がしみ込んだ状態です。さらに火を通し続けると焦げ臭さが混じるでしょう。

ビーフシチューなどの粘度の高い煮込みだと染み出しはほぼなかったのですが、最近おでんやふろふき大根のような和風にシフトしたので損傷がはっきりわかるようになったのです。

栄養がしみ込んだ陶器は乾燥が不十分だとカビが生える可能性があるため、泣く泣く廃棄しました。