DD51に手を入れる

NゲージのDD51はナンバープレートがあるべき4か所が空っぽで、自力で取り付ける必要があります。とても小さいナンバープレートをランナーから切り離し、接着剤をつけてあるべき場所にはめ込めとあります。まず、簡単にはめ込めずにプレートは暴れ、接着剤は周りを汚して台無しになる未来が見通せます。精密作業用のとがったピンセットはおそらくボディーを傷付つけるのでパーツに比べると恐ろしくでかい指で直接作業した方がよさそうです。

デザインナイフでナンバープレート4つをランナーから切り離し、バリもデザインナイフで切り落とします。とても柔らかいので驚きました。きれいにバリは落とせました。激しく抵抗して暴れまわるプレートをなだめながらなんとか定位置にはめ込むことに成功します。うむ、いい感じです。あとでピンセットでわずかに浮かせて、隙間に針で生乾きの接着剤を入れてから押さえて固定することにしましょう。

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はめ込んだナンバープレート

見難いですが窓の下のところにDD511043のプレートがあります。マクロレンズを付けたカメラが見当たらないのでPixel 3aで撮りました。寄れません。

続いてNゲージの大きなコの字型の連結器 (カプラー)をナックル型に付け替えます。機関車のカプラーを付け替えたら客車や貨車やほかの機関車のカプラーも交換しなければならないので大変です。

説明書を見ながら下顎にあるスノープロウを下側に引っ張って外します。とはいってもサスペンションのきいた台車やフロントデッキの糞細い手すりがあったりしてそう簡単には外せません。いろいろ試行錯誤して外しました。カプラーは銅の薄板のスプリングで向きが前になるように支えられており、これを外さずにカプラーだけ外せとあります。1か所目は見ごとにスプリングも外れました。このスプリングをもとに戻すのも一苦労です。とにかく物が小さいのです。銅板のスプリングがカプラーを支柱に差し込むのを阻止してきます。精密細工用のピンセットでスプリングを抑えながらカプラーを差し込みました。それでも何とかアーノルドカプラーからナックルカプラーに交換できました。この作業を2か所やるだけで1時間以上かかりました。銅板は指紋で曇ってしまったので、おそらく経年で腐食するでしょう。

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カプラーをナックルに交換してナンバープレートも取り付けた状態

うむ、連結器が本物に近くなるとぐっとしまって見えるね。天井にホイッスルも取り付けないといけないのですが、これはもぎ取るかへし折る未来が見えるのでぐっと目をつぶります。12両の石灰貨物列車のカプラー交換を考えるとちょっとクラっと来ますが、いずれやります。貨車のカプラーはコイルスプリングで前方に向くように支持されているのでどこかに飛んでいく未来も見通せます1両の両側にあるので24個の交換です。Nゲージで一般的なアーノルドカプラーは連結部分の空間が広いので編成が間延びするのです。古いアーノルドしか知らない私がカプラーの魅力を語れるのは、この手前の客車同士の間がナックルカプラーだったからです。連結したときのピタッとくっつく感じがとても良いです。

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手前アーノルドカプラー、奥ナックルカプラー