伝説の艦隊シリーズ 読了

Kindleで伝説の艦隊シリーズを読んでいます。仕事で物理的な制御対象を使う必要があり、今月は出社途中に読書の時間があるので読書月間です。

18時半追記:やはり全部読み終わりました。

ネタばれ注意

読み進めるまで知らなかったのですが、敵のエイリアン陣営には寝返ったロシアがいます。ウクライナ侵略で世界の敵となってしまったロシアですが、その何年も前にSF小説で人類の敵になっていたのですねぇ。この件は個人的に西側が容赦なくがぶり寄った結果の暴発ではないかという若干の同情もあったのですが、核兵器で世界を恫喝してしまっては同情の余地はありません。

面白いです。クリス・ロングナイフシリーズにも出てきた自在に形状を変えられるスマートスチールの技術が出てきたり (注: 同じものではない)、いい感じに未知の技術が使われている感じがよいです。人間同士の絡み合いや複数種族のエイリアンとの絡みなど読んでいて飽きません。現在最終の3巻目の37%まで来ていてもうすぐ終わりですが明かされていない謎が多く止められない状態です。通勤に関係なく三連休で読んでしまう予感。

海外のSFは元軍人や技術者や科学者が書くものが多く、妙に納得できる適度なリアリティがあるので好きです。

最近紙の本の置き場に困って購入をためらっていましたが、電子書籍ならこの点は大丈夫。あとは自分が死ぬまでAmazonのサービスが終わらないことを祈るだけです。ただ、早川や創元の新刊を見つけたときは無造作にまとめて購入していたのですが、Kindleストアで検索して (見やすい位置に平積みしてくれないので探さないと見つからない) その値段に驚いたりしています。1000円を軽く超えるのかぁ。気にせずまとめて買って1万円札を出すか、1冊ずつ決済なのでいやでも意識させられてしまうかの差なんですけどね。

18時半追加

というわけで全部読み終わりました。

63%をだいたい3時間くらいです。紙の本ではないので集中が少し阻害されてしまいますわ。電車待ちの間、職場のフロアの鍵が開くまでの間、昼休みの間という断片読みでしたが、アマゾンの安くて座り心地の良くないソファーに座って読書を始めるとあっという間です。

うむ、あれとあれがああ繋がっているのかと思ったら斜め上に二回転半くらい捻ったりして大混乱させられるストーリーでした。最後のあれにはうならされました。2巻の冒頭で主人公が英雄を演じている光景は少し意表を突かれてあれーッと思ってしまいましたが、全編を通して面白かった。

ロシアの名誉のために未来の自分にネタバレしておくと、寝がえりはフェイクでした。

正直なところ、Kindleだとコントラストの低いe-inkなので挿絵の印象はほぼ残らないのですが、小惑星をくりぬいて作った厚さ10メートルのタングステンの装甲をまとった重巡行艦というのが想像できません(^_^; 表紙から見ると普通のSFの艦艇ですが、樽型を想像していました。あと、大活躍する戦闘艇の形も想像できない。

あ、このシリーズをを読み始めてから、ステラリスを再開しました。なんか敵が異様に強くなっているうえに惑星のインターフェースも激変していて、サンドボックス風に外交を無視して内政と技術だけで俺つよ国家を育てるプレイスタイルがうまくいかないのです。通算で1800時間も溶かしているのにね。