刃物大会の残余

マーベルの電工ナイフ(炭素鋼)、MinistoreDirectのシースナイフ、Moss oakのシースナイフ、タックライフのカッターナイフも購入しています。

電工ナイフは折り畳み式で木製のグリップに厚ぼったい直線ブレードが特徴です。今となっては被覆を剥ぐのはワイヤーストリッパーの仕事なので、ほとんど需要はないようですが、安かったので購入して革砥で研いでみました。ブレードは厚めなのでOpinelほどサクサクと紙が切れたりはしませんがいい感じで研げました。背が分厚いので何かあれば背をコンコンやってぶった切ることもできそうです。まさに仕事用のナイフといった感じです。ブレードのロック機構はありませんが、ブレードの出し入れがとても固いので簡単には畳めませんし、カシメなので緩めらません。

MinistoreDirectは革の鞘に入った分厚いブレードのステンレススチールのナイフです。革砥で紙をサクッと切れるところまで研ぎましたが、ブレードを滑らせてコピー用紙をシャーっと切るところまでは行きません。なぜなら、これは非常用の巻き割りナイフなので、そこまで切れる必要は感じていないからです。非常用にはガスコンロも用意してますしね。

Moss Oakのナイフは刃渡りが長くて(14.5cm)まさに武器といった感じで持て余したので研がずにはこのまま保管しています。アマゾンでサイズをよく見ずにポチっとして届いてサイズにびっくりした口です。研がなければかなりのなまくらなので害はないでしょう。いつか藪漕ぎをしないといけなくなったとしたら使うかもしれません。ただ、このシースナイフには小型のフォールディングナイフ(折り畳みナイフ)がおまけについていたので、これだけはいつか研ごうと思っています。研がないとなまくらです。西洋ナイフはブレードの刃の部分に段が付いていて研ぎにくいから後回しですけどね。

最後はタックライフのカッターナイフUKW03です。これはオルファの規格とは違って、刃渡り6.1cmの切れ目のないちょっと厚めのカッターの刃を半分だけ露出させて固いものを切るための工具です。刃渡り3㎝なのは日本の銃刀法を意識したのでしょうか。アマゾンで見かけてこの刃の規格が1つのジャンルを形成しているので驚きました。ほとんど中国の怪しいメーカーですけどね。タックライフも(気配を殺しています)中国のメーカーですが、ミニルータがいい感じだったので裏切られるまでは信用することにして選びました。

このカッターのグリップは折り畳み式で金属+木製でしっかりしているので力を入れられる、まさに工具といった感じの刃物です。切れなくなったら刃の前後をひっくり返して使い、これも切れなくなったら予備の刃と交換します。おそらく革砥で研ぎなおせばもうしばらく使えるでしょう。オルファの規格のカッターナイフの刃には切れ目があって力を入れ損なうと折れてしまうのではないかという恐怖があるのでごついものを切るのはためらわれますが、これならそういうこともないでしょう。

これはたまったアマゾンの段ボールを切りそろえてひもでくくるために活躍してもらっています。もうちょっと刃渡りが欲しいときは肥後守が出撃します。

ちなみにナイフの木製のハンドルにはみつろうクリームを塗っています。これをやると木の色が濃くなって実にいい感じです。Opinelのハンドルはニスが塗ってあるため色が変わらなくて物足りませんが、タックライフのカッターナイフ、マーベルの電工ナイフ、Moss Oakのおまけナイフは茶色が濃くなってつやが出ます。所有欲を満たされます。(MinistoreDirectのシースナイフはハンドルが木製ではないので対象外です)

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木製グリップそろい踏み(ホワイトバランス調整済み)

左からMoss Oakのおまけ、マーベルの電工ナイフ、タックライフのカッターナイフ。下は無印の木製のお盆で、これにもクリームを塗っています。

 マーベルの電工ナイフのハンドルが一番安そうに見えていたのですが、みつろうクリームのおかげで高そうに見えます(1019円ですが)。Moss Oakとタックライフはたぶん同じメーカのOEMです。ブレードのロックを解除する機構が同じです。

発作的に刃物を集めて研いだりしましたが、将来忘れたころに刃の錆びたナイフコレクションを発掘することになるのではないかと警戒しています。どれも高くて2000円をちょっと超える程度の安いものばかりですけどね。