肥後守で鉛筆を削る

子供のころ何度やってもうまくいきませんでしたが、大人になって数十年ぶりのチャレンジです。見せてもらおうか、肥後守の実力を。とりあえず芯が柔らかい赤鉛筆です。

さっくり切り込めます。1週目で小さめに削り、2週目で芯が見えるところまで深く削り、3周目でさらに深く削って芯をとがらせました。まともに刃が付いていないところに持ってきて研いでもいない刃物では鉛筆削りの難易度は上がるんですね。

彫刻刀とか工作ナイフとかちゃんと研いだやつを使わないと逆に難易度が上がってケガしますね。包丁も切れないやつで無理に力を入れると、何かあったらあっという間に指を落としますぜ。

f:id:Seamoon:20191006135539j:plain

手で削った赤鉛筆とその道具(ホワイトバランス調整済み)

そうそう、今回使ったのは定駒(購入時ちょっと高かった方)ですが、これも革砥でちょこちょことこすっていたら、刃紋のような合わせ目が見えてきて本割込だということがわかりました。写真は芯が当たったところに赤く色が付ています。

こいつはちょっと刃と鞘の間のカシメがきつくて刃を出しにくく、チキリという畳んだ時に飛び出す部分をかなり強く押さないといけません。で、わたしが普通にやるときは親指と中指で鞘をホールドするので人差し指に切っ先が来てひやりとします。東急ハンズで革ひもを買ってきてさやの穴に通して短いわっかを作り、刃を出すときは中指をわっかに入れてがっちり固定して人差し指と親指で鞘を支え、左の親指でチキリを押して刃を出すというスタイルを確立しました。