現在メーラーはJust SystemのShurikenを使っていて、2000年からのメールが全てまとまっています。で、既にメールはGmailに移行しており、バックアップ用にPOPでShurikenにも落としているという状態です。
この過去のメールをなんとかしてGmailに送りたいのですが、spam対策としてなりすましが禁止となっているため、タイムスタンプや差出人を維持したまま移行させるのはできません。ツールも試しましたが全くだめ。で、調べていくとGmailはIMAPに対応していて、クライアントとサーバのメールを同期させることができるとのことです。これをためしてみます。
Gmailに移行実験用のアカウントを作ります。ShurikenでIMAPの設定をします。とりあえず送りたいメールはmbox形式でバックアップをとってあります。送りたいメールをサーバに送り込むと、ほとんどのメールの日付と時刻が転送時のものに化けてしまいます。ヘッダ情報はそのままなのにGmailは違う日付と時刻です。調べてみるとメーラーが悪いような事が書いてあります。
続いてOutlook Expressを使ってみます。Shurikenからそのまま移行は無理なのですが、1メール1ファイルの形式でエクスポートして、そのファイルをまとめてドラッグしてOutlook Expressのフォルダにドロップする事で、メールの移行は可能です。1600件ほどのメールをサーバにゆっくりと転送しています。約1割のメールの日時が転送時のものに化けました。これで我慢するべきか。
さらに調べてみるとMozilla Thunderbirdだと、この日時の狂いがないとの事です。Shurikenからは直接移行できないので、Outlook Expressを経由してThunderbirdにメールを送り込む事にします。Shurikenから1メール1ファイルの形式でエクスポートして、そのメール群をOutlook ExpressのフォルダにDrag & Dropでコピーします。ThunderbirdでOutlook Expressのメールをインポートします。ThunderbirdのローカルフォルダにOutlook Expressのツリー構造が丸ごとコピーされています。中には1600件の移行したいメールが入っているという状況です。
アカウントの設定をしてローカルフォルダの中身をGmailアカウントの受信トレイにD&Dではなくコマンドでコピーさせると、うまくずるずるとコピーされています。Gmailにもどんどんメールが追加されていきます。これをGmailの本アカウントでやれば、全部のメールをGmailで検索することができます。
しかし、1つのメールに複数のタグを付けることでメールを分類し、タグのポインタをグループ化することで仮想的にフォルダわけするというシステムの場合、IMAPでメーラーに転送すると、タグ名のフォルダにファイルをどんどんコピーしていく事になります。1ファイルに3タグあれば、3つのフォルダに1つのファイルがコピーされている状態です。かなり無駄です。
