ThinkPad X31

Disk to Disk領域(以降はD2Dと呼称)の保存に失敗して、それ気になる状態で一年が過ぎた主力モバイルのX31ですが、ついにこの領域を保存する方法をWebで見つけました。つーか一年間検索していなかったのが馬鹿でした。言い訳は、最近になるまでの一年間、トラブルが発生していなかったというのがあります。最近になってT42を購入して以来、X31の環境をいじくり回し始め、ものすごい勢いでトラブルを招いています。一ヶ月ちょっとで2回か3回ほど再インストールやリストアをやっています(^_^;
D2D領域を持っている標準HDDを引っ張り出してみると、ドライブ情報が壊れて見えなくなっていました。標準添付されているソフトでバックアップをとると、D2Dエリアを勝手に拡張してくれます。このエリアは別ドライブに保護してあったので、これをDrive Copyで元に戻してやります。Access IBMボタンが効くようになり、無事に出荷直後の状態に戻せました(この部分の動作に矛盾があるのですが、D2DのデータはBIOSが保護して見えなくなっているのも関らず、保護していない部分にある情報とペアにしないと使えないという変な仕様になっているようなのです。だから、見える部分を消してしまうとD2Dできなくなるし、見える部分を別のドライブに複写してもD2Dは動かないのです)。これで標準HDDの復旧は、肥大化したD2Dエリアが非常に邪魔な事(17GBもある)を除いて問題ありません(これはこれで大問題なのですが)。
ThinkPad600(無印の初代)にWin98を入れているので、これで起動FDを作成します。X3ベースにFDD(A31の標準添付品)を内蔵してX31にドッキングさせます。本体を起動して、工場出荷状態に戻すソフトを起動し、途中で終了させてプロンプトに落とします。仮想FDドライブに展開されている特殊なリカバリ&リストア用のツールを起動FDに複写します。FDDを外して今使っている80GBのドライブをHDDアダプタで内蔵します。まず内蔵のドライブで起動したのですが、これが失敗のもと。
この時点で増設内蔵した現用80GBドライブのドライブレター情報を強制的にDドライブにしてくれました。これで現用の80GBドライブは立ち上がれなくなってしまったのですが、これが発覚したのは、これから起動させてパーティションマジックで作業領域を作ろうとした時のことです。正常に起動できません。現用ドライブは死にました。幸運にも夕方にバックアップをUSBのHDDに取っておいたので即復旧の見込みがあります。取り敢えず、標準HDDを起動させて、パーティションマジックをインストールします。5GBほど作業用のパーティションを切り出して、FAT32でフォーマットです(これが重要)。
再びHDDアダプタを外してFDDを内蔵し、起動FDで起動します。Win98ですからNTFSドライブは見えません。従って作ったばかりの5GBのFAT32のドライブが見えています。ここに特殊ツールを使ってDisk to Disk領域のイメージを取り出します。
無事に取り出したので、再び標準HDDで起動します。USBのHDDを繋いで、抜き出したイメージファイル(CD-R5枚分)を待避させます。FDDを外して、起動しなくなった80GB HDDを内蔵します(ホットプラグできるのが嬉しい)。80GBドライブをまっさらにしてから、5GBのFAT32の領域を作ります。ここで拡張領域にしたのが失敗だったのですが、ここでは気付きませんでした。D2Dのイメージをここに複写します。これでいったん終了。
80GBドライブを内蔵して、FDDドライブをつけてブートします。5GBの領域が見えているので、ここのイメージをツールを使ってHDDに書き込ませます。このイメージを書き出したり書き込んだりする作業が非常に時間がかかります。また、FAT32でないとツールが動かないそうです。無事に書き終わったのでリブートします。
何かディスクの情報がおかしいと言って来ます。いろいろと試しましたが駄目。結局、5GBの拡張領域が曲者で、基本領域にしていないのが悪かったようです。標準HDDをHDアダプタで内蔵してから起動します。パーティションマジックで5GBの作業パーティションを消してから再起動です。今度は無事にAccess IBMボタンでユーティリティが起動しました。ここで出荷直後に戻せるようになったのですが、これはやりません。
バックアップソフトのレスキューCDで起動をかけて、USBドライブに待避させておいた最新のバックアップをリストアさせます。このリストアにかかる時間が4時間あるので寝ました。
翌朝みるとバックアップソフトが起動してます。これはリストアが終わってリブートして、レスキューCDで起動してしまったためです。CDを抜いてからリブートすると、昨日の夕方の状態まで、見事に戻っていました。これでやっと、80GBドライブにDisk to Disk領域が作れました。Access IBMボタンも使えるようになったし、めでたしめでたしです。

標準HDDは5GBの作業パーティションがあったり、D2D領域が17GBに肥大していたりと問題だらけなので、いったんこっちを内蔵しなおして起動します(つーか、これを再びHDDアダプタで増設内蔵して起動すると、どちらかのドライブレターが壊されますからね)、D2D領域を肥大化させたIBMのバックアップソフト(1つ古いソフト)をインストールしてから、すぐにアンインストールします。これでバックアップ情報が消されるはずですが、結果は成功で見事に消えていました。17GBが60MBを除いて全て空っぽになっていました。これを丸ごと消すと、D2D領域がないという状態になりますが、作業パーティションにはD2Dのイメージがあるので、これを使ってD2Dをリストアして、それから作業領域を消してCドライブを極限まで拡張すると、標準HDDの中身は晴れて出荷直後の状態に戻るというわけです。戻したら、事故に備えて保存しておかなければなりません。

T42はリカバリーCDを作ってからそのまま使っているのですが、ちゃんとD2Dエリアが復旧できるのか、ちょっと心配になりました。ちなみにT42でAccess IBMボタンを押すと、D2D領域に内蔵されている、恐ろしく高性能な復旧ソフトが起動します(起動は酷く遅いですが)。DHCP環境の有線LAN環境なら、ここからインターネットにアクセスすることもできます。この状態でUSBのHDDに取ったバックアップ内容が見えて、ファイルを個別に指定してリストアすることもできます。でも、D2Dのリカバリー情報がなければ出荷時状態には戻せません。