今度こそPCが蘇る

正月に修理ができたつもりだったPCですが、3D機能を使うゲームを起動すると音が途切れて止まったり、そのままPCが動かなくなったりという状況になります。元々このHPのPCは買ってきたときから異様に排気が熱かったのですが、新しい電源にしてからファンが弱くなって熱を排出しきれなくなったようです。HPのケースはサイドパネルにスリットのあるフロント側窒息ケースです。フロントから空気が入らないため、フロントにあるHDDの寿命が短いのです。サイドパネルを外してサーキュレータの風を浴びせたところ、数時間ゲームを動かしても死ななくなり、やはり熱がこもっていることがわかりました。

ヨドバシでシルバーストーンのケースを注文しました。こいつはフロントに12センチファンが2基搭載されているのでハードディスクの冷却も良いはずです。

このケースはバラしやすく組み立てやすいです。マザーボードもろとも換装しましたが、ケースとマザーボードをつなぐコネクタのピンアサインがわかりません。つまり、HDDアクセスランプ、電源ランプ、電源スイッチ、リセットスイッチが全く効かない状態なのです。電源スイッチのピンを探していろいろつなぎ直し、何とか電源が入るようにはなりました。正しいピンアサインはどこを探しても不明のままです。二度とHPのPCは買わないでしょう。

くみ上げて動かしてみると、排気が不足しているように感じます。背面に12cmファンを取り付けて、排気を増強してだいたいこんなもんでしょうか。ようやく長時間EQ2を動かせるPCが復活しました。

ところが、この直後PCの調子が悪くなり、いきなりブルースクリーンが出た後、起動途中で死ぬようになりました。BIOSからチェックを呼び出すとHDが死にかけているとのこと。そしてこの後HDは全く起動しなくなりました。バックアップはNASにとってあるのですが、Windows7の起動ディスクが見つかりません。このPCはVistaで購入した後Windows7に無償アップグレードした物なので、DVDから再インストールするとVistaになります。Vistaからバックアップファイルを探させると、NASのIDとパスワードを聞いて来てにっちもさっちもいきません。いろいろ試しましたが全く駄目です。普通にVistaを起動して、増設した2TBのHDDに、NASにあるバックアップファイルをコピーしてみます。コピーの所要時間は60時間だそうです。コピーしっぱなしで仕事に行って、帰宅したらディスクがアクセスできなくなって失敗していました。DHCPのリリース期間を最大の72時間にして、どうにかコピーに成功しました。

vistaからバックアップファイルを認識させると、自爆再インストール(起動したディスクのパーティションを切り直すこと)はできないから、システム修復ディスクで起動してF8を押せと言われましたが、システム修復ディスクはありません。vistaからシステム修復ディスクを作ってみようと試みましたが失敗に終わりました。完全に詰んだかも、と思いながら家捜ししてWindows7のディスクを発見します。台所にあるとは思わなかった。

VistaWindows7をアップグレードインストールして、システム修復ディスクを作ります。今度は増設ドライブにあるバックアップファイルを認識しません。いろいろ試しましたがどうやっても駄目。結論から言うとvistaでいろいろもがいているときに、イメージファイルを半端に上書いてしまったようでした。一部のファイルのタイムスタンプが新しくなっていたので気がつきました。再びNASからバックアップイメージを60時間かけてHDDにコピーします。実際は2日半程度で終わるんですけどね。

システム修復ディスクでブートして、増設HDDのシステムイメージを認識させて、とうとう無事に大量にインストールしてあるアプリケーションごと復活に成功しました。

テラバイトの大台に乗ったデータ(写真とリッピングしたCD)を保有しているため、バックアップはこまめにとっていましたが、これが幸いしました。写真データは失われると再起不能ですし、CDがあるので再リッピングは可能とはいえiTunesのライブラリの表示で2786枚のアルバムを再リッピングするのはうんざりですから、データは3種類の方法でバックアップしてあるのです。実はバージョンアップでどんどん使いにくくなるiTunesに見切りを付けて、MusicBeeにflacで再リッピングを進めているんですけどね。現在flacで439枚のアルバムを再リッピングしています。残りはほとんどクラシック音楽ですが、MusicBeeのタグ付けはクラシックジャンルでは壊滅的によろしくないためなかなか進みません。アーティストに作曲者を入れるのはやめて欲しいです。