皇国の盾 通商護衛機動艦隊 ソロモン機動作戦

これも読了しました。仮想戦記は林譲治と谷甲州しか読まなくなりました。この本はシリーズの三巻目にあたります。林譲治の最近の作品は渋い所を改善して太平洋戦争の旗色をよくして行き、明るい未来が見えそうになった三巻で終了してしまい、後は想像におまかせしますというスタイルなのですが、これも同じスタイルを踏襲しています。このシリーズの改善点は政府のお役所が陸海軍という官僚組織の対立に伴う効率の悪さを改善するために、第三の軍事組織の独立行政艦隊通商機動部隊を作るというものです。本文中に出てくる組織名である「独立行政艦隊通商機動部隊」と副題の「通商護衛機動艦隊」が異なりますが、組織名のほうは破綻気味(通商機動部隊ってなんやねん)の名前なので書名に出すのを控えたのだと思われます。