段階フィルタを使ってみる

SIGMA SD QuattroのRAWファイルをPhoro Proに通すといろいろおもしろいことになることがわかってきました。個人的にも空が好きなのですが、このソフトも空が大好きで「なるべく青く見せよう、そのためなら他は暗くても良い」というもの凄い割り切りを見せています。

カメラの撮って出しがこれです。

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SIGMA sd Quattro++18-35mm F1.8DC HSMの換算27mm, f/8, 1/640, ISO-100

雲がもこもこしていていい感じだと思ったのですがSPPでオート現像するとこんな感じです。

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↑空がえらく青く、雲のもこもこが引き立ちます。その代わり地上が暗いです。SPPの補正はこんな感じです。露出-1, コントラスト+0.9,シャドウ+0.9,ハイライト+0.3。ここまで思い切った補正を入れるならFill Lightも入れてくれるとよかったのですが、これは自分でやれということでしょうか。+0.4入れると暗部が持ち上がってい感じになりました。ただ、この補正を入れると段階フィルタは不要になりますけどね。

ここで段階フィルタを水平方向に設定して空と建物の境界付近に設定するとこんな感じです。

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↑空を明るくすること無く地上だけを明るくできました。新旧を交互に表示するとインチキ臭さが爆発します。

ここでDxO FilmPackでベルビアの色調にしてみます。

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コントラストが高いので地上が暗くなりましたが良い色です。ファイルも巨大化したので画質を落としました。

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↑こんな感じで効果のかかり具合を確認できます。今回は露光量を1.70していますが、シャープをいじったり色温度をいじったりといろいろできます。右側のビルの壁面はあきらめて切り捨てたのですが、露光量のグラデーションがよくわかります。フィルム効果で硬調になるとグラデーションのかかりも引き立ちます。