地震

会社で遭遇しました。高層ビルなので揺れる揺れる。はっきりわかる初期微動、それから縦揺れが激しく続いたあと一気に横揺れがきました。たちまち停電となり、ビルド中のマシンは即死しました。磁気ドラムの時代ではないのでヘッドが墜落することはないでしょうがファイルシステムへのダメージが心配です。果たして通電後の再立ち上げに成功するか。

お台場方面では火災が発生した模様ですが他はあまり影響は見られません。停電するとビル内のレピーターが止まるため携帯が全滅します。ノートPCはくたびれていてバッテリーが瀕死なので使い物にならず、ワンセグ付き携帯が唯一の情報収集の手段です。ワンセグなんて使わないと思いましたがこういう時は便利です。

数時間後に帰宅許可が出て徒歩圏の社員と関係者は帰宅が許されます。鉄道は全滅状態です。すでに夕方で薄暗くなっています。もっと早く決断を下して欲しかったところです。階段の混雑を避けて、さらに1時間遅れで階段を延々下って行軍を開始します。グーグルマップを頼りに徒歩です。停電しているところと通電しているところがモザイク模様です。遠回りですが平坦なところをひたすら歩きます。通電していて通行料の少ない地区のコンビニで現金を補充し、水と食料を購入して、長距離行軍に備えます。およそ15kmで3時間の行程です。

通りすがりの人に道を聞かれてGoogleマップで調べたり、少し立ち話をしたりを挟みながら黙々と歩きます。だんだん停電地区が増えてきます。最後の30分は闇の中に車の渋滞の明かりのみという状況です。主要道路を離れても月が出ているので暗黒ではありませんけどね。月明かりというのは三日月とはいえかなり明るいのです。

我が地区は残念ながら停電の真っ只中でお店も全滅していました。自動販売機も止まっているのでかなりやばいです。小型のマグライトを取り出して反射鏡を外したキャンドル状態にして立てて、もう1本のマグライトで部屋を探ります。家の中はCDとDVDの山が崩落し、バーンスタイン交響曲全集の箱とDGの111周年記念ボックスの第2弾が2メートルの高さから落下していました(^_^; 中身に損害がないといいなぁ。ウォーゲームの転落は確認されませんでした。台所と居間の間の横開きの戸が崩落物でロックされていました。洗面所のツッパリ棒は耐えていたので一安心。家の周りも真っ暗で、月と星が綺麗です。

途中で購入した食料で遅い晩飯をとり、3時間の行軍で疲れていたので寝ました。