D40のダイナミックレンジの狭さを克服する試み

撮って出しは良い感じなのですが、ダイナミックレンジが狭いため暗いところが潰れ気味になってしまいます。かと言って露出補正を0にしたりプラス側に転じると白飛びが酷いことになってしまいます。最近のDxO Optics Pro(つまりVersion7.5)は派手に修正しなくなったため普通に現像すると空の色が薄くなるだけのような結果が出てきます。

そこでCaptureNX2を使ってみることにします。以下は自分用の備忘録です。

RAWデータを開き「カメラ設定」の「ピクチャーコントロール」を「不使用」から「風景」に変更します。「カメラとレンズの補正」の「自動歪み補正」を「なし」から「自動」に変更します。「調整」メニューの「明るさ」の「D-ライティング]を選びます。いきなり画像が明るくなるので、「高速」と「高画質」のラジオボタンを「高画質」に変更します。

エディットリストパネルの右上の歯車から「調整の保存」を選び「ピクチャーコントロール」と「自動歪み補正」にチェックを入れ、下までスクロールして「D-ライティング」にチェックが入っていることを確認して、ファイル名を付けて保存します。「LS+DL+歪み」としました(LS=Landscape, DL=D-Lighting)。

バッチメニューから「バッチ処理の実行」を選び対象のディレクトリを指定します。うちの設定ではこの中にRAWファイルとJpegファイルが入っています。先ほど保存した調整ファイルを設定を使用」で指定します。名前の変更と保存場所を指定したら「開始」を押して終わり。

JpegとRawファイルが一気に処理されます。Jpegにはピクチャーコントロールが適用されないため、結果としてピクチャーコントロールの有無が異なるファイルが生成されます。撮って出しのファイルを同じ場所にコピーして連続表示すると、ちょっと歪んでいて暗部の沈んだ撮って出し、いきなり暗部が明るくなる撮って出しの補正版、暗部が持ち上がった上に緑と青が鮮やかになった風景版を見比べられます。DxO Optics Proと違って空が水色にならないところがお気に入りです。

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「撮って出し」と「暗部持ち上げ補正」

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「暗部持ち上げ補正+風景」と「DxO Optics Pro現像」

DxO Optics Proは暗部持ち上げしたい時はDxO Lightingを「弱く」から「ふつう」に変更しないと弱すぎる感じです。でも油断するとかなり持ち上げたりもします。

ピクチャーコントロールで「風景」を選ぶとコントラストが高くなるので、引き上げられた部分が若干沈んだりします。