大人の科学

今回の付録は二眼レフです。思わす購入してしまいました。パーツはほぼ全てプラスチックで、ネジとバネのみ金属です。そう、レンズもプラスチックです。切り分けてバリを取ったパーツが発泡スチロールの梱包材にきちんと詰められています。小物パーツはいくつかまとめてビニール袋に小分けされています。ガタが来ないようにきっちりと梱包材が作られているため、パーツは少々取り出しにくいです。
パーツ類は関係するもの同士が袋に詰められているわけではありません。大きなパーツもケースの背蓋と底蓋がペアになっておらず、底蓋とミラー固定板が同じスペースでペアになっていたりして少々悪意を感じましたw ネジは必要な数がきっちりそろっており、予備はありません。ネジは細く付属するドライバーのビットはなまくらで、気持ちだけ磁化しています。ネジはプラスチックのパーツにねじ込むため少々力が必要で、よくトライバーでネジの頭を舐めるので、ビットがどんどん駄目になっていきます。がんばって舐めないように力を入れて、ねじ込み過ぎると雌ネジ(プラ側)が潰れます。力加減が重要です。ドライバーは磁化しているのでネジは装着しやすいはずですが、かなり弱いのでぽろっと逃げます。予備はないのでネジを下に落としたら大変です。
組み立てを開始します。小型のパーツを捜し求めて小袋を探し回ります。本当は全部あけてパーツの欠品を確認すべきですが、パーツ表が別紙になっていないので逆に危険です。組み立て説明とパーツ一覧のバネAとBがひっくり返っていました。立ち上がりから信頼度に不安が出ます。組み立て説明もパーツ一覧も綴じこまれており、両方を見比べるのが大変です。どんどん組み立てていきます。シャッターの機構はちょっと緊張しましたがうまく動きました。裏蓋と底蓋を合わせる際のネジをねじ込むのが少々辛いです。うっかり正面と両側面のパーツを固定するネジを6個一度に装着したので、ミラー押さえや底蓋の取り付けに難儀しました。組み立てながら、ここは力技過ぎるぞとは思いましたが、自分のミスでしたw このあたり、一度に説明せず見落とすと致命的な説明が後ろにあるところと、一気に読まずに読みながら作る自分のスタイルにも原因がありそうです。
ファインダー用のレンズ押さえがうまく止まりません。ガタつかないようにと書いてありますが、どうやってもレンズがガタつきます。無理矢理ドライバーか何かで押し込んだら、おそらくガッと滑ってレンズをえぐりますw ファインダーカバーの写真が潰れていて良くわかりません。左右のパーツが逆な気がしました。普通につけるとカバーが閉じられないのです。別紙のパーツ表の上に並べられればこのような混乱はおきないのですが、安く上げるために仕方ないのでしょう。常識で判断して正しい向きを見つけました。無事完成です。
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正面から見た図です。レンズの周りの歯車がスパルタンな感じです。これがピント調整です。片方を回すともう片方が歯車で連動します。歯車の軸にはねじが切ってあり、回転に合わせてレンズが前後するという仕組みです。

スクリーンの像が見辛くピントの山が掴めません。おそらくミラーの保護幕を1枚剥いでいないせいでしょう。立ち上がりから誤植にぶつかり、説明どおりにもう1枚保護幕があるのか信じられなかったので2枚目と思しき保護幕には手を出していません。何しろミラーの裏にも保護幕があるので何が正しいのかさっぱりでした。もう1回分解してミラーの表面をチェックするしかありません。なお、スクリーンに出る像は左右が反転しているのでフレーミングには慣れが必要です。像は動かしたい方向と逆に動くのでどんどんずれていきますw
あと、ミラー固定用の両面テープは図と実態が良くわからないので混乱しました。分厚い剥離紙と薄い剥離紙が付いており、どちらも剥離しづらいの何の。薄いほうをはがしてミラーに固定し、厚い方を剥がして板に固定するべきでしたが、逆にやったのでミラーからテープがはみ出しました。この両面テープは二度と綺麗に剥がせません。予備知識なしで剥離紙を剥がそうと格闘すれば、先に分厚い方が剥げるのです。片方が分厚く片方は薄いと、一言書いておくべきでしょう。

フィルム送りノブとシャッターと巻き戻しノブは連動なしです。フィルム送りのノブを回すとフィルム送り量を表示するカウンターのギアがフィルムの脇の穴に合わせてくるりと回ります。これが1周すると1枚分送れたことになるそうです。フィルムを送ろうと送るまいとシャッターは切れるので多重露光はお手の物です。送りノブ、巻き戻しノブともロックがかからないので、フィルムを装てんしたら一気に撮ってしまわないといろいろ事故が起きると思います。フィルムが送れなくなったらフィルム終了です。巻き戻しノブを回して巻ききったら取り出します。裏蓋は掛け金(プラですが)で押さえる仕組みです。
シャッターはレバーです。レバーを下げてからゆっくり戻すと、途中でカチッと開閉します。このあたりは組み立てながら感心しました。レバーはスプリングで戻るので手を離しても良いのですが、戻ったときの衝撃がブレの原因となりそうなので、ゆっくり戻したほうがよさげです。ストラップをつけて突っ張っていれば問題ない程度かもしれませんけどね。シャッターユニットは小さく軽いのでカチッと戻るときの衝撃は心配ありません。
いろいろ難癖付けましたが、面白かったので良しですw
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斜め上から見たらこんな感じです。