時計の整備

金属を磨いているうちに腕時計を掃除したくなってきました。これはエコドライブなので特にメンテは不要でずっと使いっぱなしでかなり汚れています。

ベルトを外すしたかったのでアマゾンで時計修理工具セットをぽちって届きました。ばね棒外しでベルトの真ん中のスプリングピンを外して分断し、ケースの根っこから2部に分けて外す準備をします。続いてベルトの付け根をいじろうとして錆と汚れがたまっていることに気が付きました。

ケース下側のスプリングピンは何とか外せましたがスプリングピンはかなり汚れています。刃物用の椿油を滴下してピンの可動部分の渋さを解消します。分解できればピンを分解してグリスアップしたいのですが、さすがにスプリングピンを分解してもおそらく組み立てられません。ベルトの汚れもふき取ります。できれば超音波洗浄機でさっぱりしたいのですが、行方不明です。超音波洗浄機を使うと眼鏡のプラレンズのコーティングがボロボロになるので使わなくなっていたのです。かなり汚れていますがセスキを吹いてふき取りだけです。

続いてケース上側のスプリングピンにとりかかります。これが外れません。おそらく可動部分が錆びで固着してしまったのではないかと思います。工具セットにスプリングピンが100本以上ついていたのですが、ベルトの根っこは他と太さなどがちょっと違う気がして頭部切断による取り外しまではためらわれます。油を滴下してみましたが外れないのでプロに任せることにして、素人整備はここでおしまい。

組立時にスプリングピンを縮めてはめ込むのに苦戦しました。スプリングピンは子供の頃よくサイズ調整でベルトの組み立て時に飛ばして紛失していたのですが、さすがに大人になった現在ピンを飛ばすようなことはありませんでした。おそらく子供のころの経験が生きています。この工具セットを使えば裏蓋外しもできるようですが、子供のころ壊れた機械式の目覚まし時計を分解して内部の複雑さに感動した身としては、素人は分をわきまえるべきと判断して、ベルト外しだけにとどめました。

今度は買ったまま離散している電動工具類や超音波洗浄機の捜索をしよう。いろいろいじっているとワークベンチやバイスも欲しくなっちゃうんだよなぁ。1割の税金がたぎる物欲に水をかけてくれます。