Nexus7のその後

7インチは絶妙なサイズです。横幅は6インチのKindle Touchと同じくらいだったりします。通勤カバンに楽々入りますし、その気になればジャケットの内ポケットにも入ります(形が崩れますけど)。2ちゃんねるまとめサイトを読むのに重宝しています。

これは読書端末によさそうなので紀伊国屋のKinoppyで電子書籍を購入してみました。谷甲州の覇者の戦塵の最新刊を紙で読んだ勢いで、サンプルをダウンロードして表示に問題がないことを確認して、同じく谷甲州の軌道傭兵の電子版を1から5まで一気に買いました。翌日(実際は午前0時になった後なので数時間後)電子メールでAndroid版で購入したらポイント十倍のお知らせが舞い込んで来ました。何たるバッドタイミング。ちなみに、PCでもKinoppyのクライアントを落としてインストールしてみたのですが、こちらで空のドキュメントの作成に失敗しましたと出て読めません。ソフトのバグのようですが、自信満々で動かないソフトをリリースしているとは思えないので環境由来の問題の可能性があります。PCでちゃんと読む予定はないので、この問題の解決は先送りしました。本棚に購入した書籍は並んでいます。書籍が読めないだけです。

翌日、谷甲州の航空宇宙軍史シリーズの4冊を、翌々日は池波正太郎剣客商売一式を購入しました。剣客商売は1巻を購入後見つからなくなって放置状態でしたが、ちょうど良い機会なのでまとめ買いです。お値段を見て少々ビビります。鬼平犯科帳藤枝梅安のシリーズは毎週2冊ずつ買いながら読み進めたのでトータル金額を気にしていませんでしたが、一気に買うと目の前に合計金額がポンと出てくるので現実を直視させられてたじろがされますw トータルで見たら鬼平犯科帳よりは冊数が少ないので安いはずなのですけどね。

なお、まとめ買いで購入すると気が付かないのですが、電子書籍ではショッピングカートが機能しておらず、毎回購入手続きが発動してしまいます。航空宇宙軍史シリーズはシリーズと認識されていないようで、まとめ買いができずに4回の購入手続きが発生して4回のパスワード入力と4通の確認メールに遭遇させられました。

続いて読んでみた感想です(本ではなくNexus7とKinoppyの組み合わせの方です)。まず7インチのNexus7ではデフォルトで表示されるフォントがかなりでかいです。でかすぎるといっても過言ではない1文字5ミリ四方でした。上下二段組の新書の片方の段の半分が画面いっぱいに表示されている感じです。どんどんめくりながら読み進められますが、何しろ表示されている量が圧倒的に少ないのでどれだけ読んだかが、まったく判断できません。

ためしにピンチしてみるとさらに巨大に拡大されました。縮小すると見開き表示で縮小された上に広大な余白が発生します。なんて半端な仕様だろうと思いましたが、キャンセルしようと戻るボタンを押したらKinoppyが終了しました。再度起動してピンチ操作をしてよく見ると画面の上部に拡大率が表示されており画面の右上にフォントのサイズ変更のボタンらしいものが表示されています。フォントサイズ変更のボタンを押すと、サイズ指定のメニューが出るのではなく、そのサイズで再レンダリングされました。拡大縮小は50%から200%まで可能なようで、縦方向表示は1段組固定です。横にすると見開きで表示(つまり左右二段組)されます。これでリニアに表示サイズを変動させて固定できるのかな。とりあえず70%表示で満足しています。

ピンチしないと表示されない隠しボタンがあったり、設定メニューで設定を変更したら普通のアプリのように戻るボタンで1つ前の状態に戻るのではなく、ビューア、本棚、ストアのボタンで移動しなければいけなかったり、操作性は独特です。どの状態でも戻るボタンを押すとKinoppyは確認なしで終了します。慣れるまでは何が起きたのかわかりませんでしたし、慣れた今でもたまに操作途中で終了させてしまいますw Android歴3年でいろいろなビューアを使ってきましたが、この動作は独特です。

データのダウンロードについてです。Kinoppyは購入しても本棚に本の影が表示されるだけで実体はありません。初回の本を選択でデータのダウンロードが走るのです。うっかり無線LANルータを持たずにタブレットだけで外出してしまうと、にっちもさっちも行かなくなる可能性があるので注意が必要です。

今度は操作についてです。右手で縦に持って親指でツイっと左から右へスライドするとページがめくれるので軽快に読書できます。額縁が適切なサイズあるので誤操作もありません。タッチパネルのデバイスは額縁のサイズが重要です。横向きにすると縦向きと同じ表示範囲を見開き表示してくれるので文字は小さくなります。また、横向きにすると力点が遠ざかり作用点である親指の付け根に角が食い込む力が増すので辛いですw

実は画面をいろいろピンチしてみようと思ったのは、1ページ読んで次のページにいくと前のページの最後の1行が頭に表示される(CM後にCMの数秒前から始まるバラエティ番組のようです)ようになったからです。これは描画エンジンがおかしくなっている。設定をちゃんと見直さないとまずい。設定画面でできることが少なすぎるので何か他の操作が可能なはずだ。と判断したからです。

クライアントをダウンロードした後、Webのクイックスタートの一番下に「さらにくわしい使い方はHOWTOをご覧ください。」と書いてあるところのリンクが切れていたのでマニュアルはないのかと思っていましたが、実はAndroidオンラインヘルプへのリンクは生きていました。1つリンク切れを踏むとそのサイトへの信頼度が吹っ飛んでしまいますAndroidのアプリで使い方がさっぱりわからずにマニュアルを読みたいと思ったのはこれが初めてですw 普通のアプリは作法を守っているので、ちょいと触れば問題なく操作を把握できるのです。

Kinoppyに比べるとGoogle Playの書籍はスキャン取り込みの自炊ならぬ他炊本が多く、何よりも検索がまともに機能せずに本がほとんど探せないので見捨てました。Nexus7をGoogleからダイレクトに買ったので2000円分のポイントをもらっているのですが、今のところ使い道がありません。検索のGoogleがこのざまというのは酷い状態です。

本当はKindleを2つも買っていたりして、Amazonには大変期待していたのですが、近いうちに出すの言うだけ詐欺状態なので待つのは止めました。君には失望させられたよ。